どうしたら戦争をなくせるのか？ーその答えが脅かされている

 

「なぜ戦争は無くならないのか？」子どもの頃から、疑問でした。

「どうしたら戦争をなくせるのか？」って。でも、誰もその問いに答えられなかった。

　今もわたしはこの疑問を考え続けています。世界から戦争をなくしたいからです。

 

　あのひどい第二次世界大戦から70年が経ちます。この70年間、日本は一度も戦争をしなかった。外国人を殺さなかった。日本は平和な国として世界中に認められている国なんです。本当に誇りに思います。

 

　でも！

　

　でも、今！安倍政権は、戦争に参加しようとしています。安保法案の中身、集団的自衛権は、日本を守る個別的自衛権の戦いではないんです。外国に出かけていって、外国のための戦争に参加することを集団的自衛権と言うのです。人のケンカに加わるようなことが集団的自衛権なんです。

 

　ケンカと言いましたが、そんな甘いものじゃないです。人が死ぬのが戦争なんです。人が、死ぬ。痛みに悲鳴をあげる。そんな酷いものが戦争なんです。想像してください。そんなの、人間のやることじゃない。そんなことを積極的にする国をわたしは誇りに思うことはできない。

 

　集団的自衛権は積極的平和主義だと安倍総理は言います。ちょっと待ってよ。戦争の対義語が平和でしょ！？戦争に参加することを、どうして平和といえるのか。殺し尽くし焼き尽くした廃墟で、どうして平和が成り立つのか。壊れた街に残るのは憎しみと悲しみだけです。平和を馬鹿にしないでと言いたい。

 

　わたしは知っています。本当の平和のつくりかたを。憲法９条で軍隊を持つことを禁じられた日本が、軍隊ではない、農業や教育や技術協力をすることで、世界各地に平和をもたらしてきた実例を。戦争は富の奪い合いですから、富を生み出せば平和になるのです。

 

　武力で平和はつくれないんです。平和活動こそが、平和をもたらすんです。それができたのは、日本が平和国家として戦争をせず、世界からの信頼を築いてきたからこそなんです。それが日本が守ってきた憲法9条の力なんです。

「どうしたら戦争をなくせるのか？」

世界中の国が憲法９条を持てば、戦争は無くなる。これがわたしが考えて出した結論です。

 

　日本国憲法９条

 

第１項　日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

第２項　前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

　しかしこの戦争法案は憲法９条を形骸化します。法案が憲法違反だという憲法研究者は、217人いるとNEWS23の報道でありました。菅官房長官は「違憲でないとする学者もたくさんいる」と言いましたが、結局10人の名前しか挙げられませんでした。217対10。圧倒的多数の憲法研究者が、安保法案は違憲だと言っているのです。

 

　国の最高機関である国会で、憲法違反の法案を通そうとするとか、こんな無法なことが恥ずかしげもなくできるなんて、安倍政権には本当に失望します！戦争に行くか行かないかという、国の未来を左右する重大なことなのに、国民投票をする気配もありません。それが悔しいです。わたしたち主権者の声を聞いてほしい。

 

　残念ながら与党は、国会を延長してでも今期で戦争法案を成立させるつもりのようです。国会で過半数を占める与党を止めることはできません。止められるとしたら、わたしたち主権者が、声を挙げることでしか止められないと思います。

 

ぜひみなさん、声を挙げましょう。

一緒にデモで歩きましょう。

家族や友達と話しましょう。

戦争反対の声を盛り上げていきましょう。

 

2015年6月25日

わたしは戦争立法に反対します。